学校教育ー82 「共育」を目指して
◆R7の重点方針のひとつに保護者・地域の皆様との「共育」を掲げています。教育の世界は、社会の変化と共に多様化の一途を辿っています。学校に期待されることも多岐を極め最早、教職員だけでは対応仕切れないギリギリの限界点を迎えようとしています。そこで、「共育ボランティア」の発想を思いついたのです。
今、お世話になっている学校は、保護者・地域の皆様の協力体制が群を抜いています。かつて、これだけの協力体制が確立されている学校を私は知りません。
この協力体制をさらに、目に見える形で強固にしようと考えたのが「共育ボランティア」です。
4月当初の1年生の安全な下校を軌道に乗せるために募った「下校ボランティア」の効果は絶大でした。
4月は、1年生の子どもたちは、幼稚園や保育園から小学校の生活へのイメージチェンジが上手にできません。その状況下で担任一人が、30名程度の子どもたちを安全に下校させるには無理があります。
保護者の皆様は、学校の共育ボランティア募集に快く応じてくださり、連日、多くの保護者の方のお力をお借りすることができました。
さらに、給食が始まった時には「配膳ボランティア」を募り、やはり多数の保護者の皆様が、ご参集くださり、子どもたちの初めての学校給食を軌道に乗せてくださいました。
このような協力的な保護者の方の存在は当たり前ではありません。有難いことなのです。
今日は、参加を希望された保護者の皆様と教職員の小グループによる懇話会を実施しました。全部で4グループ、ドリンクとお菓子、それにBGMを流して、カフェのイメージで自由に会話を楽しめるよう工夫してあります。
昨年度、実施したところ、保護者、教職員双方に大変好評でしたので、R7は学期に1回ずつ計画しました。
懇話会では、終始笑顔で、子どもたちのこと、学校のこと、教師のことなど、子育てのことなどを自由にディスカッションしました。そのアットホームな雰囲気は「愛」を軸にした本校ならではのぬくもりだと思います。とても心地よい時間を過ごさせていただきました。
学校(教師)は何かと型にはめたがります。何をするにもどこか固い感じが拭えないのです。
保護者の皆様との連携・協働を目指すのであれば、互いに胸襟を開いて、自由な雰囲気の中でディスカッションすることが大切なのではないでしょうか。それによって保護者・地域の皆様と学校との「共育」体制を加速させることができると考えています。
同じテーブルでディスカッションした教師や保護者の皆様の笑顔が心地よく、胸に刻まれました。