低学年体育は動きから 「教育は愛」No.109

低学年

体育授業ー4 (低学年)低学年の体育授業は動きから

◆体育の授業は、低学年の子どもたちにとって魅力に溢れている時間です。

それなのに・・・担任の先生が来るまで、体育館でじっと座って待たされます。

 よやく登場した先生は、挨拶の後、延々と今日の体育授業について説明されます。十分間を過ぎると、子どもたちの顔からは体育授業を楽しみにしていた輝きが消え、教師の話も絶望のまま右ら左へと虚しく抜けていきます。

 残念なことですが、教師なら誰しもこのような経験を持っているのではないでしょうか。

 もっと、子どもたちを理解し、子どもたちと心をひとつにした授業を展開したいものです。

 私は、子どもたちと心をひとつにするため、体育授業が始まる前から子どもたちを思い切り動かすように自分の指導方法を変更しました。

 体育館に入ったと同時に、体育館中を走り回るのです。時には私が鬼になって鬼遊びをクラス全員で行います。この習慣は、子どもたちの心をすぐにつかみ、四月の中旬には定着しました。

 子どもたちと一緒に走りながら、太鼓や笛を使って、合図を送り、ハイタッチやジャンプ、逆回転走りなどを行います。時には、そのまま曲を流してオリジナル体操を取り入れました。

 面白いことにこのように色々な動きを取り入れるのに何ひとつ説明を要しなかったのです。

 体を動かしながら、私が合図して動いているのを手掛かりにして、子どもたちは、自然とルールを理解して動いてくれたのです。

 これは、低学年の子どもたちにとって「体を動かしたい!」という生理的な欲求に叶ったひとつの導入方法だと思います。

 一通り体を動かした後、呼吸を整えながら集合し、一息入れながら今日の体育授業の説明をすると低学年の子どもとは思えないような落ち着きと集中力をもって私の話に耳を傾けてくれました。

 ただし、説明時間は3分間をリミットと自身に課しました。これを過ぎると子どもたちは、耳も心も閉ざしてしまいますから。

 低学年の体育授業の仕組み方は、

 ◎動いて → ◎休憩して(説明、思考)→ ◎動いて → ◎休憩して →の繰り返しが適しています。

 そして、動く時間が9割、休憩が1割と決めて行いましょう。動く時間が6割を切ると子どもたちの意欲は目に見えて減退していきます。

 低学年の子どもたちは、「体育授業では思い切り体を動かせる」と期待に胸を膨らませているのです。この期待に上手に応えて授業を進めることが、子どもたちと心をひとつにした体育授業をするキーポイントです。

☆低学年の体育授業では、まず体を動かすことです!

子どもたちの期待している運動欲求に上手に応えてあげましょう!

そうすれば、子どもたちの学習意欲は飛躍的に向上するはずです!

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