子どもは見てもらいたい! 「教育は愛」No.113

低学年

体育授業ー6 (低学年)低学年は先生に見てもらいたいのです!

 低学年に限らず小学生の子どもたちは、みんなそうです。先生に見てもらい、認めてほしくて仕方ないのです。

 特に低学年の子どもたちならなおのことです。

 計算でも、漢字でも、運動でも、初めてできるようになれば、先生に見てもらいたくて、誉めてもらいたくて、うずうすしているのです。

  一年生のC君は運動が大好きなスポーツ少年でした。固定遊具遊び(ジャングルジムなど)を始めると「ぼくできるよ!」と目を輝かせて次々と新しい動きを披露してくれます。

 私は、子どもたちのこの意欲を課題の提示や創造性の開発に活用していました。

 登り棒あそびの時です。いきなりC君がスルスルと足の裏を棒にくっつけて登って行きます。その足の裏の様子を他の子どもたちに見せながら「ほら、C君は上手にできてるよ。こんなふうに足の裏を使って登ると上手にできるんだね。みんなもC君のまねをしてやってみよう!」

 これが、授業の課題提示になります。言葉で長々と説明するのではなく。「C君のまねをしてみよう」と投げかけて、C君の動きをイメージとして捉えさせるのです。

 やがて、D君が登り棒2本を使って回転を始めました。そこで、再び子どもたちに紹介します。

 「今度はD君がすごい技を発明したよ。D君スペシャルだね!」

 その後、子どもたちはものすごい勢いで色々な動きに挑戦し始めました。

 「先生、見て、見て、ぼくもスペシャルができたよ!」

 子どもたちが繰り出す動きの中から、教師がねらいとしていた動きに近いものを見つけ、その動きをまた子どもたちに紹介します。

 この繰り返しによって、B君が蒔いてくれた動きの種から、沢山の実を収穫することができるようになるのです。

子どもたちの意欲は、「見てほしい」=「認めてほしい」という当たり前の欲求に根を張っているのです。

☆自分のことを見てほしい、これが子どもたちの意欲の源です!

 見て、誉めて、広めて、子どもたちの力を伸ばしていく、私はこのようにして、低学年の体育授業を進めていきました!

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