コラムー22 常にシャレ心を忘れない魅力的な方
◆幾つになっても、「格好いい、素敵」と思う方がいます。
オシャレだし、嫌みがなく、いつも笑顔でジョークを交えながら、分かりやすく話しをされる方。
決して他人に不快感を与えず、その方がいるだけで、場の空気が明るくなる方。
そのような魅力的な方には、幾つかの共通点があるようです。
ひとつは、他人の悪口を決して言わないということです。
会話の中で、誰かの悪口になりそうな流れが来ると「色々な事情があるのでしょう、ところで・・」と言う具合にサラリと交わし、話題を変えてしまいます。
悪口の輪の中に巻き込まれないし、話題も常に明るい方向へ導こうとしてくれるのです。話題が変わりそうもない場合には、「ちょっと、やらなければならないことを思い出しました」と、その場からきれいにフェードアウトされてしまいます。
また、身なりも嫌みなくオシャレです。ジャケットをユニフォームのように着こなし、眼鏡の掛け外しにも気を遣われます。
話し始めると語調は柔らかく、春風に触れているようです。しかし、言わなくてはならないことは、眼に力を入れてピシリと指摘する。
お酒の席もきれいです。お酒が進んでも相手の話を笑顔で受け止め、決して説教めいたことは言いません。この方と話していると、とても勇気付けられます。
また、男女の区別なく平等に接し、女性に対しても一定の距離感を持っています。よく、お酒が入るとお金と異性、自慢話に見境がなくなる人がいます。魅力的な方は、このような人とは180度反対のところに居ます。
もうひとつ。去り際が美しいということです。また、ご一緒したいと思いながらお別れします。
その別れ際の笑顔や一言が魅力的なだけではありません。別れた後の背中に美学が感じられるのです。
よく言われることで、表情や正面からの姿は誤魔化せても、後ろ姿だけは誤魔化せないそうです。
きっと、その人が培ってきた能力、考え方、心の豊かさ、人生観まで、その全てが凝縮されているからなのでしょう。
◎私は幸運にも、このような魅力的な方を何人か知っています。惚れ惚れとしてしまいます。男性だけではありません。性別や年齢、国籍さえも関係ありません。
接していると心の中が爽やかになります。
スクリーンの中でも少々古いかも知れませんが、『愛と追憶の日々』のロバート・レッドフォードや『フィールド・オブ・ドリームス』のケビン・コスナーなどには、何回視ても魅入ってしまいます。
さて、自分にできることは? まず、他人の悪口を「0」までいかないにしても、せめて半分以下には減らせるよう努力したいと考えています。