学校教育ー15 重要!教師の健康管理
◆教師は毎朝、明るく子どもたちを迎えなくてはなりません。体調を崩し、学校を休んだり、沈んだ顔で子どもを迎えたりするようでは子どもたちの学習にも少なからず悪影響が出てしまいます。
しかし、教師も人間です。時には深酒をして、二日酔いで出勤してしまったり、睡眠不足のまま目をこすりながら職員室に入ったりすることもあります。
教師の健康管理、これは教材研究以前の問題、優先順位第一位です!
プロの一流アスリートは、ゲームで最高のパフォーマンスを発揮するために、トレーニングだけでなく、食事や睡眠にも気を遣うと言います。
以前、三浦知良選手が、テレビのドキュメンタリー番組で、ピザを食べる時に「このチーズがちょっと」と言って、チーズを除きながら友人と食べているのを見たことがあります。とろけるチーズは、ピザの最高の味付けになっているのに、プロは大変だなぁ、と感服したものです。
また、三度の三冠王を獲得した落合博光氏は、プロ野球選手の基本は、「食事と睡眠」をその著書の中であげています。食事と睡眠を重視するということは、基本的な生活習慣を確立することに通じます。
さて、特に宣伝をしなくても翌日には、子どもたちが教室に一杯となって自分の授業を受けてくれるのが教師です。1年間365日の内、約205日程度の授業日が予定されています。
教師は、授業をする対価として給料をいただいているプロです。
ところが、私も若かりし頃、翌日の授業も省みず、日付が変わるまでカラオケボックスで飲み続けたこともありますし、閉店までパチンコを打ち続けたこともあります。このような生活をしていては、当然のことながら、授業で最高のパフォーマンスを発揮することなどできません。
教師であるからには、子どもたちに納得してもらえるような授業をしたいものです。
数え切れないほどの失敗を繰り返している内に、自分の酒量も分かり、睡眠の重要性も分かってきました。何事も経験から、学ぶものです。
そして、40歳の声を聞く頃になって、ようやく規則正しい生活習慣が身に付いてきました。
この頃から、学校で安定した力を出せるような雰囲気が自分の中に出てきたように感じています。
以後、管理職になっても、教育委員会で勤務するようになっても、この姿勢は変わることはありませんでした。
教育についての知識や経験を語る前に、まず、健康管理です。
我が人生の師、髙橋健夫先生は、泊りがけの懇親会の翌朝、万歩計を持って朝の散歩をしていらっしゃいました。私も散歩を習慣にしており、髙橋先生に声をかけると「やはり健康には気を付けないといけませんよ」と笑顔でズンズンと歩いていらっしゃったのを思い出します。
まずは、健康です。