コラムー13 噂話が大好きな厄介な人
訊いてもいないのに「〇〇さんのこと知ってますか?」と目を皿のようにして、他人の噂話を持ってきてくれる人が、どの職場にもいるのではないでしょうか。
そして、必ず「ここだけの話だけど・・・」と枕詞を付けて、誰彼構わず噂を振りまく厄介な人。
しかも、この人に共感してコメントを言おうものなら、「●●さんもやっぱりそうだ、って言ってました」と噂話の一部に自分も登場してしまうことになりかねません。
そして、このような厄介な人は、噂話をより面白くするために、脚色して尾ひれを付けます。
しかも、どんなに自分の噂話が他人を傷つけることとなっても、決して噂話を止めようとはしません。厄介な人です。
このような厄介な人は、なぜ、噂話を繰り返すのでしょうか?
ひとつは、自分から噂話を積極的に発信することによって自分の存在感を示したいのではないでしょうか。自分には、様々な情報が寄せられるネットワークがあるということをアッピールしたいのでしょう。「自分は特別な存在だ」という具合いに。
また、根っからのおしゃべり好きということも考えられます。おしゃべりの内容は何でもいいのです。また、おしゃべりする相手も誰でもいいのです。
しかし、このような人達は、仕事に関係のある話は、あまり話題にしないようです。同僚のプライベートな噂話や悪口が専門のようです。
◆では、こういう厄介な人とはどのようにお付き合いすればよいのでしょう?
お付き合いしないことが最善策でしょうが・・・もし、あなたに向かって噂話を始めたら、無理に拒絶することもないでしょう。
ただし、あなたに時間の余裕があれば、の話ですが。噂話が好きな人は、あまり深い考えも持ち合わせていないし、さほど悪意もないのですから「そうですか」と聞き流せばよいでしょう。
内容についてもフェイクがほとんどの週刊誌のゴシップ記事と同様に考えれば気も楽になります。間違っても、あなたが真に受けて、この噂話を第三者に伝えないことです。
そして、不幸にしてあなた自身のことが噂話にされていることを知った時は?
正面から向き合うと相手の思うツボです。面倒くさいでしょうが、知らぬふりを決め込みましょう。例え、SNSに挙げられたとしても無視しましょう。
そもそも、自分の評価や噂話は、自分の持ち物ではないのです。何をどのように言われようが、他人の持ち物だと思えば、スッキリと割り切れるものです。
そうしている内に、この手の厄介な人は次の噂話に花を咲かせるはずです。
この厄介な人は、次々と新しい噂話を仕入れては、人々が興味を示すように加工して、発信し続けているのですから。
ひとつの噂話にいつまでも留まっていられない性分なのです。
ですから、自分が自分の噂話をされたとしても、その噂話に留まる必要などサラサラないのです。
サラリと忘れてしまいましょう。