逃げてしまう厄介な人 「教育は愛」No.95

コラム

コラムー17 何かあるとすぐに逃げてしまう厄介な人

 どこの組織にも肝心な時に居なくなってしまう人はいませんか?どうでもいい時(?)にはやたらと存在感を示し偉そうに振舞っている人が「緊急事態!」という場面になると色々な理由を付けて居なくなってしまう人。

 「家族が急に具合が悪くなった」「お腹が痛くなった」等々、うまい具合に理由が見つかるものです。しかも、毎回大変な時に限って。

 組織のメンバーもある意味この手の厄介な人には慣れっこになっています。

 「またか」と顔を見合わせて呆れるだけです。このような厄介な人とのお付き合いはどうしたらよいのでしょうか?

 この手の厄介な人に共通しているのは、逆境に対して著しく弱いということです。自分のメンタルが耐えきれないため、防衛手段として逃げるのでしょう。

 また、他人に自分の弱いところを見せたくない、プライドの高い人が多いのではないでしょうか。

 こういうタイプの人は幼少時代から、逃げるという防衛手段を学習し、それによって成功する体験を積み重ねてきているはずです。

 トラブルが起きそうになったら、姿を眩ます、トラブルが去った後に現れて、自分がいかに大変だったかということを周囲に熱心に吹聴します。誰から頼まれた訳ではないのに。

 そして、始末に負えないのは、仲間が解決したトラブルについて、「自分だったらこうして解決したのに・・・」と評論を始めるのです。こうなってくると、今まで大人しく我慢していた周囲も黙っていません。「だったら、自分でやってみたら!」

 このような厄介な人とのお付き合いはどうするか?

 付き合わないで済むに越したことはありません。しかし、仕事上同じチームに居たとしたら、トラブルに遭遇した時の頭数には入れないことです。頼りにしていると居ないことに対して無用な怒りを覚えてしまいます。

 そして、このタイプの人は、上司や外部に対して、いい顔をしたがります。ですから、上司への報告や外部との形式的な挨拶、懇親会などは、お願いすると喜んで引き受けてくれるはずです。

◆人には、得手不得手があります。そう考えて、このタイプの人を冷静に俯瞰することをお勧めします。このような厄介な人は、自分の弱さをよく知っていて、上手に逃げて自分の心身の健康を維持しているのです。逃げるしか術のない人なのです。

 私たちだって、得意なこともあれば苦手なこともあるはずです。

 そうやって持ちつ持たれつして、仕事をしていくのが社会人に必要な技術なのかも知れません。いちいち頭に来ていていては、こちらの体がもちません。

 ただし、プライベートに関しては、このような厄介な人と好き好んでお付き合いする必要はないと思いますがいかがでしょう? ・・・

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