職場ー44 あなたは何ができますか
◆ニュース報道を見ていると「人のことを批判するだけでなく、あなたは何をしているのですか?」という意味のコメンテーターの突っ込みがありました。
私が今までお世話になった職場でも、何か課題がある時、理想論ばかりを意見して、自分では何ひとつ尽力しない人、知らぬふりを決め込む人など、いろいろな人たちと出会いました。
他人のしていることに批判したり、意見したりすることは簡単です。しかし、事態を改善するためには、今、自分が何をできるかを進言していただくのが、最も建設的です。
チームには、この上なく有難い言葉です。
職場で課題が生じた時、「私で良ければ、○○をやらせていただけませんか?」と有難いお申し出をしてくださる仲間がいます。こういう人は、視野も広く、常にチームが良い状態を保つための努力を人知れず努力してくださっています。
ところが、他人の批判や、キラキラの理想論をもっともらしい顔をして述べる人は、チームにとっては頼りにならない場合が多いものです。
ひとしきり理想を語り、「では、具体的にどのようにしたらよいですか?」と質問すると「それは、私には分かりません。管理職が考えてください」という答えが返ってきてガッカリしてしまいます。
米国第35代大統領 ジョン・F・ケネディの名言が胸に響きます。
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。
この言葉はあまりに有名です。そして、次の言葉も胸に染み入ります。
我々は言葉だけでなく、行為でそれを示さなくてはならない。
言葉きれいに、理想を語るのではなく、目指す理想に向かって、今、自分ができることを泥にまみれてでも努力できることが、何倍も尊いと思います。