グループ編成で人間関係を 「教育は愛」No.147

学校教育

学校教育ー35 グループ編成で人間関係の固執を払拭させましょう

◆子どもたちは、自分から進んで新しい友だちを作ることが苦手です。特に、デジタルが普及している令和の時代、直接対面で他人と関わる機会が益々、減少しています。

 小学校で行われる定期的な席替えが、毎回学級の大きな関心事、時には問題となって浮上してくるのも、新しい友だちをつくることが苦手になっている子どもたちの実態が背景となっているのではないでしょうか。

 席替えは、小学生にとっては、人間関係を広げるための有効な方法にもつながります。

 私は、担任時代、積極的に席替えを行いました。月に1回、大きな席替え、さらに毎週、グループ内での席替えをして、お隣さんを替えるのです。これは、子どもたちから大変好評でした。

 また、昼休みに実施していた全員遊びのチームも毎日替えます。そうしているうちに、当初、特定の人間関係に固執していた子どもたちも、固執している暇がなくなってくるのでしょう。学級の誰と同じグループになっても、こだわらなくなってきました。

 そして、子どもたちのグループ編成が軌道に乗り、学級の習慣のひとつとなるまでは、教師自身が、ハッキリとグループ編成の基準を説明し、リードしていくことが大切です。最初から子どもたち任せにしてしまうと、どうしても発言力の強い子どもに流され、説明のつかないグループ編成が行われてしまい、子どもたち同士で衝突が生じます。子どもたちの肯定的な人間関係を構築していくのは、教師の仕事なのです。

「結婚して一生生活する訳ではないのですから、たかが、グループ編成や席替えで心を乱すのは、やめましょう」

 これが、担任時代の私の口癖でした。

☆子どもたちを誰とでも仲良くさせるためには、子どもたちが全員の子どもたちとふれあう場面を意図的に作っていくことが必要です。

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