生涯学習ー53 一日一生
◆今日は、疲れたからもう寝てしまおうか、と誘惑にかられることが多々あります。最近思うのは、「一日一生」です。もし、今日で命が尽きるとしたら?こう考えると、少しでも自分のやらなくてはならないことを進めておこうか、1cmでも構わないから・・・。と、真剣に考えるようになってきました。
今までも「一日一生」という言葉は好んで使ってきました。50歳も半ばを越えた頃からです。
しかし、最近は切実に、この言葉を噛みしめる年齢になってきたのを感じています。
教育関係者の中で自分が知っている方の訃報を目にする度に、ご逝去された年齢を確認します。その年齢から今の自分の年齢を無意識のうちに引き算しています。その数字を見ると、自分に残された時間があまりにも少ないことに愕然としてしまうのです。
同時に、私が夢として掲げていた目標を何とかやり遂げたい、という気持ちが強くなります。それなのに、日々の疲れを言い訳にして、夢を実現させる努力を怠ってしまうことが日常となっています。
巨匠、手塚治虫先生が、死を直前にして「頼むからもっと仕事をさせてくれ!」と仰ったそうです。時間があれば、さらに感動の名作が何編も誕生したことでしょう。
「一日一生」・・・もし、今日、ベッドに入りそのまま目が覚めないとしたら?こう考えると居ても立ってもいられなくなります。
今の校長職にも限りがあります。いつまでも続けられるものではありません。だからこそ、自分の任期中にやり遂げなければならないことに逆算して取り組んでいます。
それと同じことです。命だって有限なのです。いつか必ず幕が下りるのです。夢を叶えられるかどうかは分かりませんが、幕が開いているうちに、精一杯、夢を叶える努力をして、今日という場を閉じたいと強く思うようになりました。
それが、自分の生きる喜びであり、生きている証だと思うのです。
「言うは易く行うは難し。」
今日、夢を叶える努力が果たしてできるかどうか???