コラムー37 不満や愚痴が大好きな厄介な人
◆口を開けば不満や愚痴が尽きない人がいます。楽しいことや前向きなことはこの人の口から発せられることはほとんどありません。誰かが、頑張っているということを耳にすれば、その人の悪口を言い始めます。人事異動の度に、辛口評論家の如く、他人を誹謗中傷し、自分のことを被害者のように語り始めます。
常に誰かに対する悪口や待遇への不満、やり場の無い愚痴を話し続ける人は、本当に厄介です。この人といるだけで、心が萎んでしまいます。
この人は、どうして不満や愚痴ばかり口にしてしまうのでしょうか?
ひとつは、自分のことを他人のそれよりはるかに高く評価しているということです。この人は、いつでも、自分はもっと上のポストに就き、高い報酬を支払われて当然と考えているのです。
この思いが原点ですから、周囲の人はみな、自分より能力の低い者として映ってしまうのだと思います。それが不満や愚痴となって自分の力の高さを顕示しようとしているのではないでしょうか。この人にとって、不満や愚痴は習慣となっているのです。
ですから、例えどのように高いポストに就いても、高い報酬をいただいても、不平も愚痴も止まらないでしょう。もう、この人の生き方になってしまっているのです。
では、このような厄介な人と付き合わなくてはならない状況になったらどうしたらよいのでしょうか?
不満や愚痴というのは、聞いている人たちにも気付かないまま伝染します。自分自身も感染して、一緒になって不満や愚痴を口にしてしまうかも知れません。これが重なると、自分の心は自然と後ろ向きになってしまいます。
重症になると、喜びを素直に受け入れ、笑うこともできなくなってしまうかも知れません。
感染しないためには、このような厄介な人の不満や愚痴を聞くことになったら、決して鵜呑みにせず、客観的に聞くことです。不満や愚痴を真に受けて、この人のペースにはまってはいけません。
もし、この厄介な人に肯定的なことを発したら、「○○さんも私と同じことを言ってたよ」と言われかねません。
例え、この人から「あいつは私の話をろくに聞こうとしない」と悪口を言われても、この人と距離を置くことをお勧めします。
このような厄介な人と深く付き合ったところで、自分にとってプラスになることはほとんどありませんから。