職場ー31 人事異動は謙虚に真摯に
◆人事異動のシーズンになるとかつて一緒に勤務したことのある後輩の教師から報告の電話やメールをいただきます。懐かしさとともに、ご栄転のご報告は、私にとってもこの上ない喜びです。
ご栄転の報告をしてくる後輩は、みなさん大変謙虚です。
「自分で務まりますでしょうか?」「どうしてよいのか分かりません。ご指導ください」
など、喜びと一緒に、不安な胸の内を謙虚にお話ししてくれます。
私は、そのような後輩たちは、まず間違いなく大丈夫だと信じています。これだけ謙虚に新しい職場、職種に挑戦していけば、職場の仲間ともすぐに打ち解けるでしょうし、気持ちの良い人間関係が築けると思うからです。
新しい職場や職に就く時は、誰しも不安です。しかし、みんなが同じように通り道なのです。職場や職種ではなく、大切なのは、人間関係です。人間関係が良好であれば、例え、自分にとって未知の仕事でも人の和によって、必ず解決できるものです。
一番心配なのは、驕り高ぶって新しい職場や職に臨む人たちです。この手の人たちは、ほとんど例外なく、新しい職場でトラブルを起こします。
人事異動では、一喜一憂するべきではありません。これが私の持論です。
人事異動は自分を向上させるひとつの研修だと思い、謙虚に、真摯に受け止めて、人を大切にしながら仕事に邁進するのが正しい道だと考えます。