生涯学習ー76 人間関係の再構築
◆コミュニティ・スクールの行き着くところは、スクール・コミュニティの形成にあると言われています。今、自治会や子ども会、敬老会など、地域に根ざした会への参加率が著しく下がっていると言われています。地域の結びつきが希薄になっているのです。
“遠くの親戚よりも近くの他人”、何か困ったことがあった場合には、隣近所の支え合いを頼りにしていたものです。
しかし、同じ地域に住んでいても、隣の人とほとんど交流がない、同じマンションの同じ階に住んでいても交流がない、という話をよく耳にします。
地域の人間関係を再構築してコミュニティを形成することは、子どもたちの健全な育成を考えても大変意義深いものです。
そこで、学校を拠点としたコミュニティづくり、すなわち、スクール・コミュニティの形成は、地域の人間関係を再構築することにつながります。公民館を拠点に、お年寄りが集い、コミュニティを形成しているケースはしばしば耳にしています。
もっと幅広い年齢層の人たちが学校に集い、人間関係を深めていくことについて、今後さらに検討していくことが必要なのではないでしょうか。
学校には、校舎、体育館、運動場という広い空間があります。地域の子どもたちが通っているのですから、子どもたちを通して、保護者が集います。保護者の親世代、子どもたちの祖父母世代についても子どもを通して、結びつくことが可能です。
今、勤務している学校では、学校行事には、保護者とその親世代の皆様が沢山、来校してくださいます。また、地域の皆様も子どもたちのためにドッジボール大会やイベントを開催してくださっています。NPOの学童も学校でイベントを開催しています。さらには、社会福祉協議会でも学区を越えた広範囲のお年寄りがグランドゴルフ大会を開催されています。
また、スポーツ開放団体も、毎日のように、体育館や運動場を活用し、活動をされています。
このように、学校を拠点として幅広い年齢の人たちが集い、活動をしています。あとは、この人たちが交流できるようになれば、コミュニティが形成されていきます。この段階に進むまでは、まだ越えなければならない壁が幾つか存在しています。
しかし、学校には、希薄となっている人間関係を再構築できる可能性が秘められていることを様々なイベント等に参加する度に感じています。

