コラムー25 自分の保身ばかりを考える厄介な人
◆「保身」とは、自分の地位や名誉、財産、家族などを守ることを言います。
人は元々、生きていく上で「保身」を考えることは必要なことです。幸せに生きていくためには、自分や家族の安全を守ることは当然のことだと言えます。
ここで取り上げる保身ばかり考える厄介な人とは、組織の中で自分のことばかり考え、他人のことなどお構いなしに自分の保身を守ろうとする人のことです。
このタイプの人は、往々にして上司には平身低頭、部下には横柄な態度をとったり、手柄は自分、失敗は部下の所為にしたりまします。そして、残念ながら、組織には一定数、このタイプの人がいるものです。
なぜ、自分の保身ばかりを優先させてしまうのでしょうか?
ある意味、動物の本能とも言えるでしょう。自分のことを守ることは当然のことです。
しかし、他人を悪者にしてまで、自分のことを優先してしまうことに問題があるのです。
このような人には、共通して、出世欲が強いようです。自分の都合の良いような報告を上司にします。ライバルは蹴落として、自分さえ良ければ、という姿勢が周囲から見ても明らかで、信用は0に近いのが常です。
それでも人を見る目の無い上司にかかると出世してしまいます。出世するとさらに自分の保身を守ることに躍起になり、さらなる出世を考えるようになります。仕事の内容や、組織ワークなどお構いなしです。
◆このような人と同じ職場になったら?
まず、この人が何を目指しているのか、冷静に見つめてみるといいでしょう。
この人が、丁寧な言葉を使う人は誰か? 参加する懇親会は? 参加しない懇親会は? 力を入れる仕事は? お酒の席で自慢する内容は? これらの点を結びつけていくと結構、分かりやすいものです。
そうすれば、この人への対処法も見えてくるのでは・・・・。
不幸にして、この人が自分の上司だったら?
反面教師として耐え忍ぶことです。長い人生です。いい時もあればそうでない時もある、と割り切って考えれば、サバサバと付き合えるのではないでしょうか。
大切なことは思い詰めないことでしょう。