光る才能 「教育は愛」No.302

生涯学習

生涯学習ー29 光る才能

◆学校生活だけでは分からない子どもたちの光る才能にビックリすることがしばしばあります。今日もある子どもの素晴らしい才能を知り、感動してしまいました。

 その子どものお姉さんが、校長室を訪ね、弟のピアノの才能について教えてくれました。私は、ぜひ、弟さんを校長室へ連れて来てほしいとお願いしました。

 後日、約束通り、お姉さんは友だちと一緒に弟を連れてきてくれました。

 弟さんから全国的なピアノのコンクールで上位に入賞したことを聞きました。

 「受賞曲を音楽室のピアノで弾いてもらえますか?」とお願いすると「いいですよ」と快諾してもらいました。

 お姉さんとその友だちと一緒に音楽室でミニコンサートが始まりました。

 曲は、私でも聴いたことのある名曲です。一度、演奏が始まるとさっきまでの表情とは別人のような鋭い目となり、流れるような指裁きです。10本の指が魔法のように動きます。

 私はその指の動き、感情のこもった曲の音色、演奏している少年の迫力に圧倒されてしまいました。自分の心が洗われていくような感動が胸いっぱいになり、全身を駆け巡ります。

 このように人を感動させる力を目の前の少年は持っているのです。学校生活の中では分からなかった一面です。

 以前にも、学校では知られていない、子どもたちの素晴らしい才能に驚かされたことが何回もありました。その度に考えるのです。子どもたちの成長とは何か?と。

 子どもたちの24時間の使い方、24時間×7日の時間の使い方、365日の時間の使い方、私たち教師は、そのほんの一部しか知りません。

 子どもたちの無限の可能性を私たち教師は謙虚に知ろうとすることも必要なのではないでしょうか。子どもたちの持っている才能をより大きく開花させるためにも。

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