職場ー45 全力で楽しむ
◆ある舞台人のインタビュー番組がありました。「何を考えて舞台に立っていますか?」の問いに「全力で舞台を楽しむことをいつも考えています」という答えが返ってきました。昨日、ある教師とディスカッションしたことと重なりました。
その教師は、英語教育に力を入れています。自分のライフワークとして研究し、実践しているのです。彼の活躍ぶりは、市内のみならず、遠くの自治体からも視察に訪れるほどでした。
論文も多数、書いていて、有名な賞を幾つも受賞しています。
その教師が相談に来た時のディスカッションです。
教師は、専門職です。自分の専門性をとことん高めていくことは、当然のことです。
それなのに、目先の仕事が忙しいことを理由に、自分の専門性を高める研究に着手しない。それどころか、口を開けば「忙しい」「やることが年々増えている」「時間がない」などの愚痴ばかり。聞いていると切なくなってしまいます。
時間がない、と言っても天が唯一、世界中の人間に等しく与えているのが、時間です。例外なく1日24時間を平等にもっているのです。
教師という仕事を愛し、天職とするのであれば、「教育を全力で楽しむこと」を心がけてはいかがでしょうか?
楽しんでいれば、さらに、よい授業、よい教育をしたいと思うはずです。そうすれば、自ずと教師行動や教科指導などについて研究したくなるのではないでしょうか。
先ほどの教師は、英語の授業デザインが楽しくて仕方ないようです。しかも、英語以外の教科を担当しても、実に楽しそうに授業に取り組んでいるのです。この教師は、教育をすることを楽しんでいます。その結果、子どもたちからも絶大な信頼を集めているのです。
そういう私は? 今、校長職を楽しんでいます。時々、「大変だ」と妻に愚痴ってしまうこともあります。しかし、基本的に教師の延長にある校長職が大好きなのです。
ですから、多少体調が優れない日でも「今日の校長職を楽しもう!」と気持ちを奮い起こして学校へ向かうことにしています。
自分が、校長職に就いていることに感謝しながら。