学校教育-97 動物介在教育
◆「動物介在教育」この言葉を聞いたのは、教育委員会で学校飼育動物の担当になった時でした。コロナ禍以来、その数は少なくなってきましたが、学校では動物を飼育しています。ニワトリ、ウサギ、モルモットなどが主流です。
金魚やザリガニなども動物には変わりありませんが、「動物介在教育」の対象となる動物は、哺乳類または鳥類など、体温や鼓動を触って感じられる動物が対象となります。
私は、教育委員会の担当として、獣医師の皆さんとお話しする機会に恵まれました。獣医師の皆さんは新しく担当になったばかりの私にいろいろとご教示してくださいました。どれもこれも私には新鮮な内容でした。例えば、ウサギの背筋力は、とても強く、抱き方も十分に注意しなければならないことなどです。
獣医師の皆さんは、動物の命を守り、子どもたちに正しく触れさせることによって、命の大切さを理解させ、優しい心をはぐくむことに強い使命感をもっていてくださいました。その情熱は、私にもひしひしと伝わってきたものです。
ある動物園では、遠足で訪れた子どもたちに“ふれあいタイム”を設定してくれます。モルモットを抱っこさせ、動物とのふれあいを推奨してくださるのです。はじめ戸惑っていた子どもも、モルモットを抱っこした瞬間に優しい表情になり、笑顔が広がります。
動物アレルギーには十分に注意が必要ですが、子どもたちが動物とふれ合うことは私も大賛成です。勤務校にはウサギが1羽いますが、飼育委員会の子どもたちを中心に、とても可愛がってくれています。
最近は気温の上昇が異常なほどですので、外の飼育舎ではなく、職員室などの冷房が効いている部屋で生活させています。
また、登校時には、決まってお散歩しているワンちゃんが、子どもたちを出迎えてくれます。ここでも、興味のある子どもたちは、ワンちゃんの名前を呼びながらとても優しい表情でスキンシップを交わしています。私は、その姿を見るのが大好きです。純粋に子どもたちに優しい眼差しを向けているワンちゃん、ワンちゃんを優しくなでながら語りかけている子どもたち。とても自然体の中、優しい心が溢れているからです。
ある学校では、地域の方が中心となって、学校で数頭の山羊を飼育しています。山羊との交流を「ヤギュニケーション」と呼んでいるとか・・・。子どもたちと山羊との微笑ましい交流の姿が目に浮かびます。
動物の体温、鼓動、優しさ、純粋さをとおして学ぶ「動物介在教育」、理屈を超えて命の大切さを学べる絶好の機会だと考えます。