場を明るくしてくれる教師 「教育は愛」No.240

教師

教師ー29 場を明るくしてくれる教師

◆どこの職場にも場を明るくしてくれる人はいるでしょう。学校という職場でも、その人がいるだけで明るくなる教師がいます。なぜ、この教師がいると場が明るくなるのでしょうか。まるで、その教師がいる所だけ、太陽の光が差し込んでいるようです。

 その教師がいる学年会や教科部会は、いつも笑顔が絶えません。その教師が関わる人、全てが、笑顔になっています。

 保護者との懇談でも、分け隔て無く話しを盛り上げ、みんなを気持ち良くしてくれるのです。

 勿論、教室でもそうです。子どもたちは、その教師がいると安心して学習に取り組めます。かと言って、この教師がお笑い芸人のように意図的にお笑いを取りにいくようなことはしていません。子どもたちの機嫌を取り、子どもたちが関心のあるジョークを飛ばすようなこともしません。叱る時には真剣に叱っています。魂を込めて指導しています。

 この教師は、常に真剣に教育という仕事に打ち込んでいます。そして、周囲の人たちの思いを察して、人に不快感を与えないようにしています。他人の悪口に話しが移りそうになるとサッと話題を変えてくれます。時には、悪口が始まるとその場からフェードアウトしてしまうこともあります。

 そして、困っている人がいると黙って見ていられないのです。その人を何とか救おうとして、自力で手を差し伸べようとします。その行為に裏はありません。誠実な気持ちしかないのです。

 この教師の純粋さ、優しさ、真剣さ、これらを一言で表すとすれば、「真心」という言葉がピッタリだと思います。

 人間、組織の中にいると少なからず“よどみ”が出てしまうものです。しかし、この教師は、自浄作用を持っているのでしょう。常にきれいな清水のような心を保っています。

 ですから、この教師が行くところには、常に笑顔が溢れるのです。大人も子どもも安心して明るい気持ちになれるのです。

 私は、このような教師に出逢えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。この教師を見ていると自分の心の垢も洗い清めなくてはならないと自省するばかりです。

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