生涯学習ー9 夫婦の絆
◆子どもが巣立ち、最後に残るのは夫婦です。二人きりになった時に、充実した日々を過ごしていきたいものです。そのためには、夫婦で理解し合えるような歴史を築くことが肝要なのではないでしょうか。
このように書き出すと、いかにも自分が妻に理解されるような日々を送ってきたかと思われるかも知れませんが、そんなことはありません。
自分も若かりし頃は、家庭を顧みることなく、勝手に体育科教育にのめりこみ、家族を置き去りにして勉強サークルの懇親会や旅行に出かけてしまったものです。
それも40歳頃を境に、家庭の重要性や妻への感謝を表すことの大切さに気付き始めたのです。遅まきながら、家族旅行を定期的に行い、妻への感謝の言葉も日頃から口に出せるようになってきました。
こうすると家庭にもぬくもり感が増し、仕事で辛い思いをしている時もより親身になって支えてくれるようになりました。
妻の笑顔を輝かせるためには、夫である私が、妻の心情を理解しながら言動することが必要だったことに気付いたのです。
夫婦とは、互いに心情を理解し合いながら、協働していく運命共同体なのではないでしょうか。
そうやって、子育てをして、共に喜び、悩み、壁を乗り越えていくことにより、夫婦としての絆を深めていくのでしょう。
子どもたちが巣立った時、夫婦の時間が愛おしく感じられるものになるか否かは、この絆の深さが鍵を握っているように思います。
毎朝、学区を歩いていると、ご高齢のご夫婦がゆっくりと散歩されています。お二人とも素敵な笑顔で私と挨拶を交わしてくださいます。
お二方の間には、深い絆が感じられます。
このご夫妻とお会いするたびに、夫婦の在るべき姿をアレコレと考えながら歩を進めています。