子どもたちからの報酬 「教育は愛」No.275

教師

教師ー33 子どもたちからの報酬

◆修了式の日、数人の子どもたちが、校長室を訪れます。3人とも目に涙を浮かべています。この子どもたちは、自分の担任の先生がいかに愛情を傾けて指導してくれたのかを切々と私に訴えます。そして、来年度も自分たちが進む学年の担任にして欲しいと懇願するのです。

 子どもたちの涙が私の琴線に触れました。これこそ、教師の最上級の評価であり、報酬ではないでしょうか。

 教師の給料は、民間のように業績を上げれば飛躍的に増えるということはありません。とても微々たるものです。ですから、お金だけが目当てなら、教師という職業は選択しない方がいいでしょう。

 私たち教師は、子どもたちの人生をつかさどる仕事をしているのです。自分の人生や価値観の全てをぶつけて、教育活動に邁進しているのです。

 その中で、子どもたちと真剣な心の交流をしています。そこには打算も利益も何も入る余地などありません。純粋に子どもたちの将来のため、自分の持てる力を全力傾注しているのです。

 ベテランは、今までのキャリアすべてをぶつけ、若手は、若さと情熱をぶつけているのです。その成果として、子どもたちが「来年も、この先生に教えていただきたい!」そして、保護者の方からも「ぜひ、来年も担任していただきたい」というラブコールをいただくのです。この報酬があるからこそ、教師という職業を続けていられるのです。

 今回、校長室を訪ねて、涙ながらに直訴してくれた子どもたち、他にも担任への数多くのラブコールが校長の耳に達しています。それが、私はたまらなく嬉しいのです。

 担任と子どもたちとの心の絆、これ以上に美しいものはありません。

 学校教育の根幹は、心なのです。

 だからこそ、教師は来年度も教師でいられるのです。

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