教師ー54 子どもたちの目
◆子どもたちは、教師のことをよく見ています。優しいだけの教師では子どもたちは納得しません。かなりシビアな見方をしていることに気付かされることが多々あります。
それに比べて、教師は子どもたちの目を軽視している傾向があるのではないでしょうか。もっと、子どもたちの心を真摯に理解しようとする姿勢が必要だと感じる時があります。
「○○先生は神だよね」子どもたちの何気ない会話が校長室前の廊下から聞こえてきます。子どもたちが「神」とまで表現する理由は何なのか?とても興味が湧きました。
子どもたちとの会話の中で「○○先生の魅力は何?」と聞いてみました。
「イケメン」「優しい」「私たちに分かりやすいように授業を研究している」「いつも笑顔」「話をよく聞いてくれる」等々・・・○○先生のことを大好きな理由が並びます。
確かに○○先生は、いつも笑顔です。私たちが何かを頼んだ時でも決して断りません。笑顔で引き受けてくれるその態度からは、頼もしさと感謝の気持ちで胸が一杯になります。
そして、一度引き受けたからには、自分が納得するまで努力し、最高の成果を出そうと努力してくれるのです。その姿に、またひとつ信頼のレベルが上がります。
きっと、子どもたちも同じなのでしょう。教師としての専門性、向上心、人として裏表のない誠実さと誰に対しても優しい心遣いなどを肌で感じ取るのでしょう。
子どもたちの目、感性には曇りがありません。大人のような打算がないからです。
ですから子どもたちの教師を見る目、評価は的を射ている場合が多いのです。
○○先生に聞いてみました。「子どもたちに何を考え、接しているのですか?」
○○先生は、笑顔で「ほどほど優しく、ほどほど厳しく」と答えてくれました。
本当に裏表のない、誠実さに私の心も惹かれてしまいました。