家庭教育ー29 子育て
◆「子育てが思い通りにいかないのは、子どもがちゃんと育っている証拠です。思い通りになっていたら、その時は子どもから自由を奪っています。子育ては思い通りになってはならないのです」これは、ラジオ番組の身の上相談で、子育てについて悩んだ相談者への回答内容です。
この回答を聞き、現在の親子関係が抱える問題を見事に解決されているのではないか、と思いました。
少子化が進み、子どもへの関心が平成の中頃から急激に高まってきたように感じています。保護者の中には、自分の見た夢を子どもに託し、小学生時代から習い事を毎日のように課したり、自らがコーチをして、スポーツや勉強をサポートされたりしている保護者の方も珍しくありません。
親の願いを受けて、それがいつしか自分の夢となり、社会で活躍している子どもも沢山います。
しかし、親の期待に応えられずに、挫折したり、悩んだりしている子どもも相当数います。この時、親子は深い悩みに包まれてしまいます。
親は、子どもの将来を考えて、一生懸命にサポートしていたのに、どうして、道から外れてしまったのか、と悩むのです。
子どもは、親とは異なる一個の人格です。
初めは、親の思い通りに努力を重ねていたとしても、やがて自我に目覚め、自分のやりたいことを見出した時、親が考えていた方向とは別の道に舵を取るのです。
親の思い通りにならない時、子どもは、懸命に成長しようとしているのです。
ですから、子どもが親の思い通りにならなくなったら、むしろ喜ぶべきなのです。
子どもが何でも親の思い通りになっているとしたら、親は子どもの自由を奪っているのからも知れません。

