学校のチームワーク 「教育は愛」No.238

職場

職場ー22 学校のチームワークを向上させる教師

◆学校という職場は、2年続けて全く同じメンバーで仕事できる職場ではありません。誰かしらが人事異動で代わります。常に、メンバーチェンジされる職場です。年度末が近づいてくると、4月から培ったチームワークの向上を随所に感じられるようになるものです。

 仲間の窮地を察して、救いの手を差し伸べる教師がいます。しかも、一人ではなく、複数人いるのです。自分が例え窮地に陥っても、困っている仲間を助けたい一心で、校長の私まで相談してくる教師たち。

 誰でも、楽をしたいものです。また、「人の不幸は蜜の味」と決め込んで、影でヒソヒソやる職場だってありました。表の顔と裏の顔が全く異なるのです。そのような職場には、勢いがなく、子どもたちへの良い影響は与えません。やる事なす事、後ろ向きになります。

 ところが、今の職場のように、仲間の窮地は、自分が救いたい!それで、職場全体が上手く回っていくのなら、自己犠牲さえ厭わない、そんな職場には、常に勢いがあります。

 他人の所為にするのではなく、自分事として捉える習慣がベテラン、中堅に浸透し、やがて若手にも波及していきます。

 プロなのですから、自分のポジションを完遂するのは当然です。しかし、自分のポジション以外の仕事にも着手するとなると、大変な労力が必要となるもの。それでも、やってくれようとする教師の姿に頭が下がります。

 その教師の学級には、温もりがあり、愛が溢れています。

 いつも言うことですが、結局は、その教師の人間性なのでしょう。その人間性の大きさ、深さが、教育力だけでなく、組織の推進力をも担ってくれているのです。

 普段は見えなくても、人事のシーズンになると人間性が浮き上がってくるものです。

 そして、大きく、深い人間性を持っている教師を見出すとたまらなく嬉しくなります。

 このような教師の人数こそが、学校力にそのまま反映されるのです。

 チームワークを高めるコツ、それは、教師個々の人間性を向上させることです。

 そう、それしかないのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました