学校の伝統 「教育は愛」No.274

学校教育

学校教育ー58 学校の伝統

◆学校の伝統とは何でしょうか。古い歴史、特色ある校舎や教育活動、中学校や高等学校であれば、高い進学率など、いろいろなことを指して伝統と誇っているではないでしょうか。内容がどうであれ、その状態が長年に亘り受け継がれていること、ものこそが伝統と呼ぶにふさわしいものでしょう。

 現任校では、2年目を終えようとしています。2回の卒業式を経て、本校の伝統とは何だろうか?と考えてみました。

 私は、卒業生の姿から「挨拶、返事、真心」ではないかと考えます。本校には115年もの歴史もあります。地域の方々から愛され続けていること、これも伝統のひとつでしょう。

 しかし、子どもたちの姿には、昨年度も本年度も変らない特長があることに気付いたのです。それが「挨拶、返事、真心」です。

 雨の日も、風の日も、陽射しの強い日も、寒さに震える日も毎朝、子どもたちのことを見守ってくださっている交通指導員さんがいらっしゃいます。

 卒業式の翌日、そのお一人が「昨日、卒業生のみなさんが『お世話になりました。有り難うございました』と丁寧なご挨拶をしてくださったのです。その姿を見て、また、1年間頑張れる!という気持ちになりました」とおっしゃってくださいました。

 このような人としての礼節や真心が人の心を動かすのではないでしょうか。

 昨年度も本年度も、子どもたちを担任した教師に、熱い情熱をもち、時に涙を流しながら本気で子どもたちを指導してくれた者が複数人います。この教師の愛と情熱こそが、子どもたちに「挨拶、返事、真心」という人として身に付けたい基礎を築いてくれたのではないでしょうか。

 きれいに流して、事なかれ主義に陥った教師には、この気持ちは理解出来ないかも知れません。私は、ここに教師のプロとしての魂を感じるのです。

 愛と情熱の溢れる教師が、芯の通った子どもたちを育てるのです。そして、その子どもたちの姿を見て、保護者や地域の皆様はその学校の姿を見ているのではないでしょうか。

 その姿がまぶしく、何年も続いていけば、学校の伝統となります。そう考えると、学校の伝統は、愛と情熱の溢れる教師が紡いでいると言ってよいのではないでしょうか。

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