職場ー51 学校の活性化
◆「学校の活性化は、教職員の活性化です」先日参加した研究協議会で指導者からいただいた助言です。私も全く同感です。学校が元気になるためには、まずは教職員が元気でなくてはならないと思うのです。
では、どのようにしたら教職員が元気になるのでしょうか?
私は、子どもたちのために愛と情熱を傾け、子どもたちがげんきに成長する、その結果として教職員がリスペクトされることが一番大きいのではないかと考えています。
教師の生命線は、子どもの成長です。子どもたちが成長し、「先生のお陰です。また来年も私たちの担任になってください」この一言に優る栄養剤はないのではないでしょうか。
あわせて、保護者の方からも同様の言葉をいただいた日には、天にも昇る気持ちとなり、教師という職業に就いて良かった、と心から満足するものです。
そういう経験をすれば、次の年度もさらなる感動を求めて、教育活動に熱が入ります。このような教師が多くなれば、学校全体は活性化します。
よく、教職員のコミュニケーションを盛んにして風通しのよい職員室を、と言われます。その通りです。では、学校の活性化につながるコミュニケーションとはどのようなものでしょうか?
美味しいラーメン屋さんの話、趣味の話等、学校教育に関係のない話題も人間関係の礎をつくる上では大切からも知れません。しかし、教えることのプロが職員室で世間話しかしない、というのもいかがなものでしょうか。
私は、学校を活性化させるコミュニケーションとは、世間話を織り交ぜながらも、教育について、子どもたちについての話題に花が咲く姿であると考えています。
私たち教師は、職場に遊びに来ているのではありません。子どもたちを成長させるため、教育活動を営むために集っているのです。子どもたちにとってよい教育活動をするための本音の議論が盛り上がるような学校は、いつでも勢いがあります。
そして、そのような学校の教職員は、自立と自律に溢れ、礼節をわきまえている清々しさが感じられる者です。
外部からの来校者も、きっとその学校の活性化を感じていることでしょう。