学校は誰の物? 「教育は愛」No.175

学校教育

学校教育ー41  学校は誰の物?

◆学校は誰の物ですか?この根本的な疑問にどのように答えれば良いのでしょうか?

 よく赴任した校長が、我が物顔で学校のいろいろな仕組みを変え、教職員や保護者・地域の方とトラブルを起こしたことを耳にすることがあります。

 確かに、校長には学校経営に関するいろいろな決裁権を持ちます。校長が学校の決裁権者であることは間違いありません。

 しかし、公立学校は誰のための物でしょうか?その地域に住む子どもたちのためにあるのです。つまり、学校は、地域の物なのです。

 校長は勿論、教職員は、いずれ人事異動等でその学校から姿を消します。しかし、学校は残り続けるのです。その地域の子どもたちのために、統廃合等がない限り存在し続けます。

 このように考えると、校長は、着任したらまず、地域の様子を知り、その地域が学校へ期待していることをキャッチしなければならないのではないでしょうか。

 そして、教育課程を本校の実態に合ったものに改変していくのです。よく言われるところのカリキュラムマネジメントです。

 教職員の心の持ち方も、今までの我流を通すのではなく、その学校、地域の実情に合わせた指導方法等を工夫していく必要があるのではないでしょうか。

 教職員は、自分たちの学校であるという意識の他に、この地域の学校で教育をさせていただく、という気持ちを持つといろいろなことが見えてくると思います。

 他人の家にお邪魔して、我が物顔で生活することはできません。公立学校には、その地域の学校へほんの一時期、お邪魔して教育活動をさせていただいている、そんなふうに考えてみると指導にも謙虚さと工夫が醸し出されるのかも知れません。 

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