教師ー78 学級の凝集性
◆学級の凝集性とは、学級の「和」と表現することもできます。学級の子どもたちが、心をひとつにして取り組む姿、互いに助け合う姿、共に泣き、笑い合う姿、学級の中に心の絆が芽生え、家族のような感じになる、そう言ったことが学級の凝集性の最高の姿ではないでしょうか。
かつて、担任をしていて高いレベルでの凝集性を感じたのは、卒業式、修了式、運動会の騎馬戦で大敗を喫したとき、市内音楽会で学校代表として参加して、指揮棒を振ったとき、体育の研究授業で充実感を味わったとき・・・思い出してみると、学校行事に関係していたことが多かったように思います。
全員が、分かりやすい同じ目標を共有して努力したとき、それをやり遂げることができたときに、凝集性は高まるのでしょう。
ですから、最高の凝集性を具現化できる学級とは、学校行事がなくても、日々の学校生活の中で、心をひとつにできる学級ではないでしょうか。
自分が担任していた時分には、無我夢中で学級経営に取り組んでいて、よく分かりませんでした。
今、校長として各学級を俯瞰して見られる立場になると担任教師の教師力、人間力、そして、子どもたちへの愛の大きさが、学級の凝集性を高める鍵だということが分かってきました。
凝集性が高い学級の担任教師は、子どもたちへの愛情がとても深いことがうかがえます。そして、子どもたちへの愛情だけでなく、教師という職業そのものをリスペクトしていることが感じられます。ですから、礼節を重んじ、感謝の気持ちを軸にしながら教育活動を進められるのです。
これは、私の経験則から導いた価値基準です。
しかし、実際に数多くの教師たちを目の当たりにしてきたからこそ、言える価値基準なのです。

