生涯学習ー94 床屋さんに学ぶ
◆行きつけの床屋さんがあります。先代の頃からのお付き合いです。床屋さんのご主人のコミュニケーション能力には、感心することばかりです。
まず、地域の情報に明るいこと。これは、数多くのお客さんが主人のビッグデータとなっているのでしょう。最新の情報を常に提供していただけます。
しかも、ジャンルは問わないのです。時には、お客さんからの情報がプロ野球界の情報にまで及ぶことさえあります。
今日もご主人に散髪をしていただきました。
私の他にも数人のお客さんがいます。
そして、ご主人は、私を含め、全てのお客さんに合う話題を瞬時に選択して話し出すのです。途中でお客さんの散髪を奥様とチェンジすることがあります。ご夫妻で役割分担があるのでしょう。
さっきまで、私と学校の話題を話していたと思ったら、隣のお客さんへ移った途端に、病院の話題に変換しているのです。
私の前に散髪していたお客さんとは、地域の商店のことについて会話されていました。
ご主人は、馴染みのお客さん一人ひとりの職業や趣味、今、最も関心のあることをしっかりと頭に入れて、話題を選択しているのです。これこそ、教育界で言われるところの“個別最適化”ではないでしょうか。
私が、ゴルフに夢中になっていた時期には、ゴルフクラブのことやゴルフ場のコースのことなど、私が飽きることなく会話を提供してくれたものです。
さて、教師はどうでしょう?
毎日、生活を共にしている子どもたち一人ひとりの関心、習い事、読書歴、趣味などが頭に入っているでしょうか?
そして、授業以外の時の何気ない会話の中で、子どもが話したい、聞きたい話題にアジャストできているでしょうか?
子どもを知ること、知る努力を欠かさないこと、その大切さについて、今日の散髪で、ご主人から改めて問われたような気がしました。

