教師ー49 愛する教師は愛される
◆ある教師との会話です。「先生の愛が子どもに伝わり、子どもも保護者も先生のことを愛し、信頼してくれたのです」
担任している子どもたち一人ひとりに惜しみない愛情を傾け、信念をもって教育している男性の先生です。その先生の愛が伝わり、いろいろな悩みを抱えていた子どもたちの心をポジティブに変容させてくれるのです。
悩みを抱えている子どもたちの背景には悩みを抱えている保護者の存在もあります。
子どもだけ悩んでいるということはありません。
私たち教師は、子どもの悩みを解消するためには、保護者との対話も大切にして、しっかりと手を携えなくてはなりません。
私は、その時に教師が子どもにどれだけ愛情を傾けているかが、とても重要になってくると考えています。
今回の先生のように深い愛情を傾けている先生は、言葉だけでなく、表情や行動、全てに愛が感じられるのです。愛を感じた子どもたちは、無条件にその先生のことを信頼し、心を開いてくれます。子どもが心を開いている姿を目の当たりにすれば、保護者もその教師への信頼感を高めてくれるのです。
愛は、目にハッキリとは見えません。しかし、愛の波動は、心に伝わるものです。
私の経験上、特に幼い子どもには、理屈を超えたところで本能的に伝わるようです。
子どもたちから愛されている教師は保護者からも信頼を集めています。そして、そんな教師は、例外なく、子どもたちへ毎日、深い愛情を傾けています。
愛する教師は愛されるのです。
教師には、子どもへの愛が不可欠だというのが私の持論です。
だから「教育は愛」なのです。