感動と真心 「教育は愛」No.273

学校教育

学校教育ー57 感動と真心

◆卒業式を終え、安堵感と喪失感が胸に去来します。そして、深い感動で胸の高鳴りがなかなか収まりません。このような感動はどこから来るのでしょうか。

 音楽会の時にも、6年生の発表を終え、感動に胸が震えてしまいました。

 自分で感情をコントロールするのがやっとでした。今回の卒業式でも子どもたちの真剣な表情、曇りない眼で懸命に歌う姿に感動し、涙で目の前の焦点が定まらなくなりました。

 教師という職業に就いてから、幾つもの感動を子どもたちからいただいております。

 練習の成果が実り、スポーツ大会で優勝した時も嬉しくて舞い上がりたくなるような感動がありました。

 子どもたちから、丁寧な文字で書かれたお手紙をいただいた時も、そのお手紙を書いている姿を想像しては、感動してしまいました。

 また、保護者の方と一緒に2年生の子どもたちが、修了式の日にお花を1本ずつプレゼントしてくれた時、感情が抑えられないほど感動してしまいました。

 私が今まで体験した感動には、子どもたちのひたむきさや真剣さ、そして、深い思いやりが共通していました。その姿には、子どもたちの真心がひしひしと感じられるのです。

 私は、校長職を初めて拝命した時、人生の師、長嶋茂雄さんからリーダーの心得として

 「誠心誠意」を大切に、というご指導をいただきました。以来、子どもたち、保護者や地域の皆様、教職員に対して、「誠心誠意」とモットーに精進しております。

 そのように自分自身が心でぶつかる教育活動をしている所為もあるのかも知れません。子どもたちの心、特に真心を感じた時、深い感動に包まれます。

 そもそも、教育とは人と人との関わりから生まれる営みです。そこには、心がど真ん中にあることが望ましいのではないでしょうか。

 人の心を動かすもの、それは心、真心に他ならないと、私は考えています。

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