学校教育ー115 感謝と感動の運動会・3
◆天は、私たちの願いを叶え、まとまった雨をこらえてくれました。6年生の表現種目を全児童と満員の保護者・地域の皆様で見守り、感動の拍手でフィナーレとなりました。これで残すところは閉会式のみとなりました。
6年生の演技が終わり、感動で目頭を熱くしながら、「閉会式の準備に入ろう」と言った途端、全校大玉送りの担当教師が「えっ、雨があがっています。大玉送りをやらないんですか!」と、ここで、また、熱く進言されました。
そう言えば、雨も上がっています。全校児童が運動場にいます。そこで、当初、中止しようとしていた全校大玉送りを実施することとしました。
得点係の教師とは「今日の運動会では、表現種目で評価、両軍優勝にしよう」と打ち合わせをしていました。しかし、嬉しい予想外の全校大玉送り、2回行うので1勝1敗のイーブンになれば、打ち合わせのシナリオ通りになります。
ところが、白組の2勝! 閉会式の準備をしながら、得点係の教師と協議、「得点を350対350にして、両軍優勝にしてはどうか」と相談すると、「大玉送りの結果から、それには無理があります」と返されてしまいました。確かにその通りです。
結局、私から子どもたちに納得するよう説明することになりました。
閉会式の次第も急遽変更します。係の子どもたちも、見事に対応してくれました。
私は、朝礼台に登壇し、全校児童の顔を見渡しながら「大玉送りでは、白組が見事に2勝、素晴らしいチームワークでした。今日は、表現種目しか実施していませんでしたが、その様子から赤組、白組両方を採点していました。そして、応援合戦の様子、それら全てを見て、本年度の運動会は、“赤・白両方が同時優勝+敢闘賞”という116年の歴史の中で初めての表彰とします。皆さんは、本校の歴史を書き換え、歴史にその名を刻んだのです。素晴らしい!」
と話し、赤組、白組の二人の団長に真紅の優勝旗を渡しました。
このような非常時の運動会では、伝えにくいことは校長自らが、逃げることなく、明快に伝えることが肝要です。大きな拍手で幕を閉じた運動会。
子どもたちが去った後、会場の片付け時には雨がパラついてきました。
その中で、何十人もの保護者の方々が、会場の後片付けを快くご協力してくださいました。
今年の運動会は、悪天候の中の実施となりましたが、教職員、子どもたち、保護者・地域の皆様の心がひとつになった感動的な運動会となりました。
“感謝と感動”、私の教員生活で最高の運動会となりました。

