職場ー43 成功の反対は
◆「成功の反対は失敗ではなく、何もしないことです」
妙に納得してしまう言葉でした。私たちの前には、やらなくてはならないことや、やってみたいことが山積みされています。しかし、時としてやらなくてはならないことまで、手を着けられずに、失敗に陥ってしまうことも多々あるように思います。
学校には、危機管理が沢山あります。子どもたちのケガひとつとっても、重要な危機管理です。
ちょっとしたケガだと思って、そのままにして下校させてしまい、後に痛みを訴え、骨折していた、とういことだってあり得るのです。学校へ元気に登校してきたのですから、家庭へ帰る時は、もっと元気になって下校させることが学校の責務です。
子どもたちのケガを勝手に判断することなく、保護者の方と連絡を取り、必要によって救急搬送や学校から病院へ連れて行くことだって躊躇してはならないのです。
救急搬送した結果、大したケガではなかった、ということでしたら大いに結構なことではないでしょうか。何よりも子どもたちの命と健康を最優先させることです。
大切なことは、最悪を想定しながら最善を尽くすことです。
危機管理以外でも、子どもたちの教育活動について、私たちが教材研究をして、新しい学習方法にチャレンジしてみること、最近ではICTを活用した新しい指導方法が毎日のように報告されている時代です。教材研究をして、やってみよう、と思ったことはチャレンジしてみることです。
やってみようと思っていたのにやらなかった、その状況こそが、成功を生まないのです。
人生だってそうではないでしょうか。いつかやってみたい、と思いつつ、手を着けずにいる、そして、後になって「やっておけばよかった」と後悔する。このようなことのないように警鐘を鳴らしてくれたのが、「成功の反対は失敗ではなく何もしないことです」という言葉だと思います。