生涯学習ー87 手際の良さ
◆スーパーマーケットのレジに並ぶと、時々、店員さんのあまりの手際の良さに驚くことがあります。よく見ていると手際の良い人は、次のことを想定しながら作業されていることが分かります。
あらかじめ、冷凍食品等を入れるためのビニル袋を取りやすいように用意されている方、レジを打ちながら商品をきれいに並べてカゴに入れてくれる方、ポイントを加算するための素早いバーコードの読み取り、クーポン券の有無を素早く確認し、的確な操作をキビキビとしてくれます。
その姿は、買い物客に心地よさを与えてくれます。
教師でも手際の良い人が多々います。手際の良い人に共通しているのは、次に起こることを予想して、動いているということです。
今、やらねばならぬことだけに没頭しているのではなく、今やらなければならないことに加えて、未来にやらなくてはならないことについても、先読みして、着手しているのです。
きっと、頭の中で数秒後に起きることまで考え、想定しながら今の一手を打っているのでしょう。
これは、スポーツの世界でもよく見られることです。
例えば、バレーボールで、相手選手の視線を見て、スパイクコースを直前で変えたり、ブロックで戻されることを予想して、着地と同時にレシーブしたり、といった動きです。
今のことだけでなく、相手の動きやゲームの流れを読んで、次の一手につながるプレーをするのです。
これは、言われてできるようになるものではありません。何回も練習を繰り返す中で、本能的に動けるようなレベルまで自分を高めなくてはできないことです。
授業でも、参観していて心地よくなる授業は、教師が子どもたちの考えることをあらかじめ想定しながら、次につながる発問をしています。そのタイミングがピッタリ合うと、絶妙な空気が流れ、教師にとっても、子どもたちにとっても、参観している者にとっても心地よい授業となるのです。
手際の良さ・・・これは、未来を読む力と深く関係しているような気がしています。

