教師ー31 指導主事から学ぶ
◆教育委員会に在籍する指導主事は、教科教育のスペシャリストであるとともに人間力を備えられた人たちです。この人たちから直接、指導いただけるだけで、大きな刺激を受け教師力を向上させることができると考えています。
学校の年度末研究発表会で指導主事から指導をいただきました。
本校では、1人1テーマで研究に取り組んでおり、教員を7グループに別けて研究発表・協議を行いました。その際に、各グループに入っていただいた指導主事からご指導をいただくことができました。とても有難いことです。
さて、私は今回の研究発表会では、教師、一人ひとりが全て主役になれたと考えています。他人の授業を参観して、研究協議を行い、まとめの指導・講評を指導主事からいただくような研修スタイルでは、主役は授業者のみです。
私は、かねてより、自分事になって考える研修を行ってみたいと考えていました。自分で研究した内容を自分で発表し、自分の内容について指導をいただく、これこそ、自分が主役の研修ではないでしょうか。
授業者一人が勉強になり、他の教師はそこで得た知識を活用して自分の授業に活かす、という建前では、どこか他人事の研修になってしまいます。
今回の年度末研究発表会では、全員が自分の研究内容について協議し、指導主事から指導をいただくことができたのです。
そして、私は全員が指導主事に触れる機会を大事にしたいと考えていました。
指導主事は、リード文にも書かせていただいた通り、教科教育のエキスパートです。そして、教育委員会事務局という学校とは全くことなる職場、時に過酷を極めるような職場で、苦労を重ねているのです。
そこで学び得た人間力は、経験した者にしか分からないものがあります。
そのような教科指導力と人間力を兼ね備えている指導主事に触れることは、教員にとってこの上ない自己啓発に結びつくと考えたのです。
一般的な授業研究会では、授業者や研修主任以外は、なかなか直接話しができない指導主事と話し、指導を受けることができるのです。
私は、研修・研究は、常に自分が主役になれるような仕組みを考え、工夫することが肝要だと考えています。今日は、その一歩を踏み出せた思いです。
さて、次の一手をどうするか? 考えるだけでワクワクしてきます。