教師ー74 指導主事の力
◆指導主事は、各教科のスペシャリストです。教育委員会事務局で、膨大な事務作業をしながら、専門教科の指導を学校で行います。指導業務と事務作業の量を比べると、圧倒的に事務作業が多いのではないでしょうか。しかし、そのような修羅場を経験している指導主事の学校における指導には、学ぶべきことが多々あります。
本校の校内研修で7人の指導主事を招聘しました。本校の教師を7グループに分けて一人ずつ、自分のテーマに関する研修内容を発表します。それに対して、指導主事に指導講評を
していただきます。
私は、7つのグループを回り、教師の発表と指導主事の指導講評を聞いていました。
教師は、各グループに5人程度います。研修の内容は様々で、算数、食育、読書活動、社会科等々、豊富なジャンルです。
これからの教師の研修内容について、指導主事が指導・講評を行います。指導主事が話し出すと空気が変ります。
巧みな話術で、グループの教師の関心を集めます。その表情も豊かで、ついつい惹き込まれてしまいます。
指導主事は、一人ひとりの研修内容を尊重し、分かりやすく説明しようとして、言葉を選びます。その心遣いが、空気を変えるのだと思います。
指導主事の専門性と人柄、人間力が、グループの教師の心を鷲掴みにするのでしょう。
指導主事から学ぶこと、それは、教科や研修についての専門性だけではありません。
人への心遣い、周囲を納得させるような話術、人間力を学ぶことができるのです。
どんなに授業に自信を持った教師でも、膨大な事務作業、議会対応、そして、教育施策の立案、運営を行いながら、教科についての指導をしている指導主事には到底かないません。
指導主事の人間力は、絶えず進化しています。なぜなら、毎月の膨大な仕事量が彼らの力に磨きをかけているのですから。

