挨拶や返事 「教育は愛」No.288

生涯学習

生涯学習ー25 挨拶や返事

◆幼稚園の卒園式、小学校の入学式で感じることのひとつに、子どもたちの挨拶と返事の素晴らしさがあります。気持ちの良い大きな返事、おはようございます、こんにちは、という元気な挨拶。人として生きていく上でとても大切な習慣であり、個人の重要な資質だと思います。

 大人の中でもろくに挨拶や返事ができない人も多々見られます。おそらくその人の中では習慣化されていないのでしょう。挨拶や返事の大切さにも気付いていないのではないでしょうか。

 挨拶や返事は、人と良好なコミュニケーションを図る上で不可欠なものだと考えます。

 ですから、学校教育でも幼稚園教育でも子どもたちにしっかりと身に付けさせるよう熱心に教育しているのです。

 しかし、年齢が経つに連れて、恥ずかしさや煩わしさからなのか、挨拶や返事を消失してしまう人も少なくありません。

 今は、引っ越してきても自治会に入らない人も増えています。同じマンションに住みながら、お隣さんとは全く交流されない人もいるようです。

 地域に空疎な関係が膨らんでいるのかも知れません。

 人は、その文字が示すように、互いに支え合って生きていくものです。自分一人で何でもできると思っては見当違いです。支え合うためには、互いに理解し合うことが必要です。

 そのためのきっかけつくりには、挨拶は欠かせないのではないでしょうか。

 何も必要以上に、関わりを深めようというのではありません。お付き合いする程度は、人によって異なってよいのです。せめて、挨拶くらいは気持ち良く交わせるようになりたいものです。

 幼稚園生、小学生が、気持ちの良い挨拶や返事をしています。園や学校では、できるように教育もしています。その挨拶や返事が、人間関係を深める上でとても重要であることをまず、大人が理解し、子どもたちが何歳になってもできるよう教育していくことが求められているのかも知れません。

 子どもたちの素敵な挨拶や返事を聞いていると、その習慣をいついつまでも、と願わずにはいられません。

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