挨拶を習慣化するために 「教育は愛」No.211

学校教育

学校教育ー43 挨拶を習慣化するために

◆挨拶を生活目標に定めている学校は、日本中に星の数ほどあるのではないでしょうか。気持ちの良い挨拶は、人間関係を良好にする上で大きな効果があります。しかし、自分から進んで挨拶できるようになるには、高いハードルがあるような気がします。

 「おはようございます」の挨拶は、一日の生活をとても明るくしてくれます。ですから、正門に教師や子どもたちが並び、挨拶運動をしている学校は相当数あるのではないでしょうか。

 しかし、教師や代表の子どもたちが、熱心に「おはようございます」と挨拶をしても100%の子どもが挨拶を返してくれるのは至難の業です。それでも、挨拶は根気強く続けることが大切です。

 子どもたちから挨拶が返って来ないからと言って、すぐに諦めてはいけません。

 物事をしっかりと定着させるためには、繰り返しが不可欠です。習慣になるまで繰り返すのです。

 習慣とは、毎日の生活の中でルーティンになっている行動です。ご飯をいただく時の「いただきます」、食べ終わった時の「ごちそうさまでした」、「行ってきます」、「ただいま」などの挨拶は、幼い頃からの繰り返しで身に付いていくものです。

 しかも、子どもは、親の行動をまねするのです。そう、「学ぶ」の語源は「まねる」にあると言われているとおりなのです。

 朝起きて、自分から先に家族に「おはようございます」と挨拶できる子どもは、学校へ来ても、自分から進んで先生や友だちに「おはようございます」と挨拶できます。自分の中では当たり前になっているのです。

 逆に習慣化されていない場合には、習慣になるまで、根気強く繰り返すしかないのです。

 その営みが、教育なのです。

 では、どこまで繰り返せばよいのでしょうか?

 答えは簡単、「できるようになるまで」です。教育とは、正しい行為の繰り返しを基本としている営みなのです。

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