教え子ー2 教え子
◆6年生と卒業記念会食をしています。「学級の自慢は何ですか?」と質問すると「担任の先生です」と答えが返ってきました。そして、ある子どもが言いました。「担任の先生は、私のことを真剣に考えてくれて、今まで沢山叱ってくれました」
それを聞いて、子どもと担任との絆の深さを感じ、胸が熱くなりました。
そして、数十年前に5年生、6年生と担任した子どもたちの同窓会を思い出しました。
同窓会には、当時のクラスの約8割に近い子どもたちが集いました。
感動的な再会でした。
「千葉先生から勉強を教えていただいたことは、ほとんど覚えていませんが、一緒に遊んでくれたことはよく覚えています」
「私の名前、覚えていますか?まさか忘れてしまったのではないでしょうね」
「今日は、千葉先生が出席してくださるということを聞いて、仕事を途中で打ち切って参加しました」
子どもたちと思い出話しに花が咲きました。子どもたち同士も久しぶりに会った者も数多くいて、旧交を温めています。
皆、成人していているので、お酒をいただきながら楽しく会話して、時間を巻き戻しています。
やがて、ある教え子が「俺は、クラスの中で千葉先生に一番叱られました」
「そうかな?そんなに叱ったかな?」
「そう、俺が一番叱られました。その後、中学校、高校へ進んでいろいろな先生に教えてもらったけど、俺の中で“先生”って言ったら千葉先生なんです。千葉先生が一番の先生なんです」
2人とも目に涙を浮かべながら、お酒を酌み交わしました。
教師をしていて良かった、教え子は私の宝物、生きる力の源、そして、教職は私にとって天職だと、心の底から思ったものです。
教師と教え子の心の絆、当事者でなければ理解できない深いものがあります。
会食を終え、食器を一緒に片付けながら、子どもたちの笑顔と優しさを胸に刻みました。
この子どもたちも私の大切な宝物、教え子なのです。
