職場ー63 教員採用試験
◆各自治体では、志願者の現象に頭を悩ませながら、教員採用試験の内容を変更するなど工夫を凝らして、優秀な教員の採用を試行錯誤しています。一方、折角採用された教員が途中で退職してしまうケースも後を絶ちません。
教員を志望する学生が減少している、その中で折角採用された初任者教員がリタイアしてしまう、このような状況を大変残念に思っています。
一方、優秀な臨時的任用教員が教員採用試験で、不合格になってしまう現実もあります。
論文や面接で十分な点数を取れなかったことが不合格の原因です。確かに、論文や面接で教員として求められる力を有することは必要なことです。しかし、学校で十分に通用することが分かっている優秀な臨時的任用教員をみすみす不合格にして、採用できないことに、もどかしさを感じ、何のための教員採用試験なのか、と素朴な疑問を持ってしまいます。
臨時的任用教員は、本採用教員と全く同じ仕事を行っています。子どもたちへの教育活動だけではなく、保護者対応も本採用教員と何一つ変りません。
学校によっては、教科等の主任を任されて、学校力の向上に貢献している教員もいます。
また、土日に実施されている地域のイベント等へのお手伝いにも、熱心に参加して、地域の方から感謝されている者もいます。
このような優秀な臨時的任用教員を何とかして本採用にできないものでしょうか?
そうすれば、途中でリタイアすることもない、即戦力として十分に期待できる教員を学校へ配置できるのです。
例えば、教員を志望する学生や一般人を全員、臨時的任用教員として学校へ配置する。
そして、勤務態度が良好で実績をあげた教員から順に本採用にしていく。このような教員採用システムを実施できれば、初任者を受け入れる校長も頭を悩ませないで済むと思います。
今、初任者教員には、初任者指導の教員が付き、手厚い指導をしています。公開授業や研究授業も実施しています。しかし、臨時的任用教員には、そのような指導は、ほとんどありません。
臨時的任用教員は、手厚い指導を十分に受けることもなく、毎日、本採用教員と変らぬ教育活動を実践しているのです。そして、本採用教員と変らぬ仕事を行いながら、教員採用試験の勉強をしているのです。
このようなハードな状況の中でも“学校の戦力として十分に通用している”と、校長が評価する臨時的任用教員は、すぐにでも本採用教員にしてもよいのではないでしょうか。
勿論、評価する際には、授業力だけではなく、教員としての人格、品格、同僚とのコミュニケーション能力なども冷静に評価するべきです。
初任者教員でリタイアしてしまう者の中には、同僚とコミュニケーションを上手く交わせないことが原因になっている者も少なくない、と言われていますから・・・。
優秀な臨時的任用教員が教員採用試験で不合格になる現実を目の当たりにする度に、疑問を感じ、このようなシステムができないものかと、考え込んでしまいます。

