学校教育ー49 教室掲示
◆小学校の教室には、工夫された掲示物が数多く見られます。学習に関するもの、その学級の歴史を綴ったもの、子どもたちの作品やお誕生日等々・・・。その掲示物を見ているだけで、その学級の担任と子どもたちの絆が感じられます。
子どものことをとても大切にしている教師がいます。一人ひとりの子どもにしっかりと寄り添いながら、思いやりの溢れる学究経営をする教師です。
子どもたちは、安心して毎日登校し、学習にのめり込んでいます。授業も工夫されていて子どもたちからも大好評なのです。
さて、その教師の教室を見ると心があたたかくなる掲示物が沢山見られます。しかも、1学期から少しずつ量が増えていくのです。3学期になると4月からの学究の歩みが手に取るように分かります。
いろいろな行事や子どもたちの活躍の様子が写真や絵、作文などで飾られているのです。しかも、丁寧に、美観をもって掲示されています。これは、この教師のセンスでしょう。
この教室で、自席に座る子どもたちは、何を思うでしょうか?
自分の居場所と学級への愛着と所属意識、そして、誇りさえ感じているのだと思います。
担任時代、教室掲示に凝った時期がありました。当時は、スマホもありません。カメラ片手に放課後、各教室を回り、まねしたい掲示物を撮影させていただいたものです。自校だけでなく、教室掲示が評判の先輩の学校へお邪魔して、撮影させていただいたこともありました。このようにして、自分の教室掲示へのイメージを絶えずアップデートしたことを懐かしく思い出します。
私は、授業力だけでなく、教室の掲示物についても、研究することをお勧めします。教室は、子どもたちの大切な居場所です。安らぎを覚え、意欲が沸いてくるような教室掲示をすることは、教師の大切な仕事だと思います。
スマホ片手に教室を一巡するだけで、随分と貴重な資料となるのではないでしょうか。