教師と憧れ 「教育は愛」No.227

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教師ー25 教師と憧れ

◆子どもたちと会話の中で「将来、小学校の教師になりたい」という嬉しい話を聞くことがあります。理由を尋ねると「○○先生が優しくて、憧れているから」という答えが返ってきました。子どもたちに、我が身の姿を通して、夢を与えている○○先生に、心から敬意を表します。

 教師は、子どもたちを指導している時、たかが子どもだから、どうせ子どもだから、と甘く見ていると全て子どもに伝わってしまいます。

 子どもたちは、見ていないようで、全て見ているのです。しかも注意深く見ています。

 子どもたちから尊敬を集める教師は、子どもたちを上から目線で見ることはしません。常に子どもと同じ目線まで降りてきて、丁寧に接しています。教師と子どもという立場は踏まえた上で、子どものことを一人の人として、大切に接しているのです。

 子どもでなくても、人は、自分に好意や敬意を持って接している人には心を開きます。

 特に、子どもは、素直に行動に表れます。

 休み時間に子どもたちと一緒に遊び、教室へ帰る時、両手が子どもたちでふさがっている教師の周囲には、笑顔が溢れています。

 こうした時間を日頃から子どもたちと共有している教師はほぼ、例外なく子どもたちから信頼され、尊敬されています。

 そして、そういった教師に「どうすれば、先生のようにあたたかい学級経営ができるのですか?」と問いかけると「子どもたちのよいところを見つけて誉めるように心がけています」と答えてくれました。

子どもたちは、自分のことを誉めてくれる先生のことを「優しい先生」と考えるのではないでしょうか。

 年々、教師を志願する学生が少なくなっています。倍率も2倍を切ってしまう自治体もあるようです。

 その背景には、仕事の内容のハードさだけが原因ではないのかも知れません。

 教師が子どもたちから、もっと憧れるような存在になれれば、教師を目指す学生も自然と増えるのではないでしょうか。

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