職場ー62 教師の評価
◆校長になると保護者や子どもたちから担任の教師に対する様々なコメントをいただきます。肯定的なものもあれば、否定的なものもあります。教師は、保護者や子どもたちから常に評価されているのです。
教師には、人事評価システムというものがあります。年度当初に自分の目標を定め、年度途中、年度おわりに自己評価した上で、管理職に評価されます。校長も教育委員会の上席による面談を受け、評価されています。
その結果というのは、形式的なものであり、それほど胸に響くものではないのが現状です。
プロ野球の世界であれば、成績により年俸が決められ、成績が悪ければ、解雇ということもあります。自身の生活にダイレクトに響いてくるのです。
これに比べて教師の評価は、来年度の生活が保障された上で、下されるものなので、評価に対する関心もさほど高くありません。
評価を気にしない、ということは、自身の授業力を真剣に向上させなければならない、という危機感や意欲などに灯が点きにくいものです。
しかし、教師は子どもや保護者から常に評価されているのです。この評価はとてもシビアです。
「○○先生に担任していただいてから子どもが大きく変りました」
「来年度も○○先生に担任していただきたいです」
「○○先生だと子どもが萎縮してしまうので来年度は考慮していただきたいです」
など、とてもダイレクトなものです。
校長も例外ではありません。
このような評価の中で肯定的な称賛については、本人に伝え、その教師の大きな励みとなります。しかし、その反対の評価については、なかなか本人の仕事ぶりや生活態度に反映されることはありません。
このことが、公立学校の学校力向上におけるブレーキとなっているのではないでしょうか。民間の学校であれば、保護者や子どもからの評価が低い教師は、解雇し、評価の高い教師を手厚くしながら、さらに優秀な教師を採用するために努力するでしょう。これが、一般的な考え方です。
公立学校と民間企業との評価反映における矛盾は、いつの日か大きくフォーカスされることがあるのではないでしょうか。

