教師ー79 教師は優れた演出家たれ
◆「教師は学者、役者、易者、芸者、医者であれ」と若い頃にはよく言われたものです。教師は、五者の精神を理解できたとき、良い教師になる、という教訓です。この年齢になっても、それらの精神を理解できたのか?と問われれば、否と答えます。そうそう、理解できる内容ではないと思っています。
今、音楽会の練習に取り組んでいます。各学年の練習を参観して思うことがあります。
それは、「教師は、良き演出家たれ」ということです。
子どもたちの発表には、教師が考えたシナリオがあります。そのシナリオ書きから練習まで、ひとつの発表を完成させるような“教育”が求められるのです。
これは、演出家が演劇やドラマを完成させるのに似ています。
ですから同じ楽曲でも、それを指導している教師が違えば、全く別物の発表となります。
そして、教師のシナリオ作成と指導には、弛まぬ研修を要します。優れた発表の裏には、教師の研修と創意工夫が欠かせません。
もうひとつ、優れた演出家は、役者の良さを見出し、上手に引き出す力があります。
楽曲が同じでも、毎年、子どもたちは違います。今、目の前にいる子どもたちの良さを引き出せるようなシナリオと演出が求められるのです。
あとは、情熱です。作品を良いものに仕上げたい、という情熱が、指導に貫かれていることが肝要です。
言葉は同じでも、情熱が入っているのと、そうでないのとでは、全く効果が異なるのです。
「教師は優れた演出家たれ」
優れたシナリオを書ける研修と創意工夫
役者(子どもたち)の良さを見出し、引き出す力
情熱
これが、本年度の音楽会の練習から私が学び得たことです。

