教師ー18 書き出して整理する
◆まだ、教師になって2年目だというのに、自分の授業や学級経営について、ノートに整理して、校長へ提出しては指導を求める教師と出会いました。その教師を見ていると、自分もこの歳からこのように整理していたら、今頃は見えている世界も違ったのでは?と思わず自省してしまいます。
「勉強する時間がない」というのは、教師の常套句になっているようです。
教師だけではないかも知れません。いろいろな業種で、日々の仕事に追われてしまい、自己研鑽の時間を取れない人が溢れている感じがします。
そのような中で、リード文のような教師と出会いました。
その教師は、真っ直ぐな性格で、行動力と責任感に溢れています。教師となって2年目ですから、もちろん授業力は未熟です。そのことを自覚した上で、その教師は自主的に勉強しているのです。
自分の授業について、ねらいや展開をノートに書き出します。そして、子どもたちの様子についても書き加え、上手くいかなかった部分を本音で書き出しています。
授業だけではありません。学級の様子や保護者対応の様子についてまで、考えたことや感じたことなどを書き出します。
レポートや論文のような書き方ではありません。ある種の雑記帳のような感じです。それでも、本音で書かれているので、その教師が考えていることが、ストレートに頭に入ってきます。
私も若かりし頃、その教師と同じようなことを考えたものです。
私は、自分の授業や学級経営などを書き出し、整理し始めたのは、教師になって10年目くらいからだったのではないでしょうか。
頭の中にあることを書き出してみると、自分の中で新しく気付いたり発見したりすることが多いものです。
書き出して整理してみることは、自分の考えをまとめ、力を向上させる上でとても有効なことだと思います。