校長の話はつまらない 「教育は愛」No.414

管理職

管理職ー35 校長の話はつまらない

◆職業柄、話し方については情報のアンテナをできるだけ高くするよう努めています。先日、ネットで検索していたら、「校長の話しはつまらない」という記事が幾つも目にとまりました。

 その類いの記事は複数あり、一つずつ、開いてみました。なるほど、と思うことも多々ありました。

●そもそも、校長と子どもたちは、普段接する機会が少ない。たまに、朝礼や式の時に顔を見ても、どこのおじさん?という感情しか湧かない。

●知らないおじさんの話だから、興味も関心ももてない。

●自分の昔話が多い。今の自分たちとは関係のない話なので、早く話を終わらせてほしい。

●何を言いたいのか、結論がなかなか出てこない。はじめに結論を言ってほしい。

●話し方がボソボソしていて、元気がないのでわかりにくい。

●どこかからもって来た内容らしく、原稿を棒読みしているので感情が伝わって来ない。

 いかがでしょうか?世の校長はここまで言われてしまうのか と、愕然とした思いにかられました。

 しかし、これらの記事には一理あります。私が、これらの記事から学ばせていただいたことは、次の3点です。

 ひとつは、校長は日頃から子どもたちとコミュニケーションを図ること。校長室にこもっているだけでは、子どもたちにとって、見知らぬおじさんになってしまいます。

 もうひとつは、話す内容は、絶えずアップデートして、現在進行形を保持すること。ただし、不易と流行があります。子どもたちに必要なことは、昔話と言われても、きちんと伝えていく毅然とした姿勢も必要です。

 最後は、校長は話し方のスキルを磨き続けること。スピーチ上手な話し手やプロの講師、噺家など、その道のプロから絶えず学び続けることが大切だと思います。 

 担任時代は、子どもが評価する体育授業を研究していました。校長になってからは、子どもも大人も評価する講話、スピーチを研究し続けたいと思っています。

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