校長室 「教育は愛」No.364

管理職

管理職ー28 校長室

◆校長室があるのは、校長が重要な判断を下す際に、独りで心を静めながら考えられる部屋が必要だからだ、という話を聞いたことがあります。確かに、職員室のような大部屋の中で心静めて、というのは難儀なことです。

 校長になり、校長室があって有難いと思うことは何度もあります。

 重要な判断を下し、大切な電話をする上で校長室は不可欠な場です。

 一方、私は校長室をオープンにしています。

 そして、校長室を訪ねてくれる人には、丁寧に接することにしています。それが例え、子どもでもです。

 時々、子どもたちが、悩みを相談に来ることもあります。そんな時には、ソファに座ってもらい丁寧に話を聞かせてもらいます。

 また、教職員が訪ねてくることもあります。嬉しい報告をもってきてくれることもあれば、やや深刻な相談もあります。

 そんな時もソファに座っていただき、お話しを聞いた上で、ディスカッションさせていただきます。

 それが、私にとっても大切な学びの場となるのです。

 自ら進んで校長室へ足を運んでくれるのです。内容によっては勇気も必要だったことでしょう。

 真剣な思いをもって校長室へ来るのですから、私も誠心誠意、応えられるよう最善を尽くすことにしています。

 そして、ポジティブにディスカッションできた時の充実感は格別です。

 ただし、そういう場合ばかりではありません。いろいろな価値観や思いをもった人が集まっているのが職場です。時に、ガッカリしてしまうことだってあります。

 それでも、私は校長室を訪ねてくれる人は大歓迎です。

 校長室は、自分にとって、貴重な学びの場なのですから。

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