校長職の喜び 「教育は愛」No.260

管理職

管理職ー21 校長職の喜び

◆校長職は、学校の一人職のひとつです。他にも養護教諭、事務職員、栄養職員など、一人職があります。複数配置の教頭職もありますが、多くの教頭職も一人職です。

さて、学校内で相談する対等以上の職員がいない校長職は、特別な職だと思います。

 校長の集まりがあると、各学校でのいろいろな悩みなどが吐露されることがあります。

 そこで、共感やアドバイスなどをいただき、解決に向けての勇気をいただいたり、知恵をいただいたりすることも少なくありません。

 多くの校長は、悩みを抱えています。そして、教職員の矢面に立ち、ダメージを受けている者もいます。なかには、体調を崩してしまう者も、他の職に比べて割合が多いと言われます。昭和の時代、「校長職は退職後5年以内に死ぬ確率が、他の教職員に比べて段違いに高い」と言われたものです。

 確かに、校内では頼れる者はいません。最終的な責任を背負い、仕事に当たっているのです。教頭職は、事務量は最も多いかも知れませんが、最終責任を課せられることがないので校長の抱えているプレッシャーとは比べられるものではありません。

 私は、それでも校長職は、自分の「天職」だと思っています。

 できることなら、臨終まで校長職を続けていたいくらいです。

 確かに、プレッシャーが無いとは言いません。これでも、それなりに悩みもあります。

 しかし、それ以上に創意工夫できる楽しさが醍醐味なのです。自分で学校経営方針を打ち立て、教職員、保護者、地域、子どもたちとの肯定的な関係を構築していきます。自分の描く連携が図れるようになるまで、努力し、形に表れるまで、自分という存在を理解していただけるまで、辛抱強く取組を継続するのです。

 そうして、形に表れた時の喜びは、格別です。

 私は今、「愛と笑顔が溢れる学校」を理想に掲げ、「教育は愛」という教育信条を柱にした学校経営に取り組んでいます。少しずつではありますが、子どもたち、保護者、地域、教職員に浸透してきました。

 校長職の喜び、それは、学校をつくる喜びであり、学校を生き生きとする喜びです。

 「教育は愛」頑張ります!

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