生涯学習ー85 正負の法則
◆美輪明宏氏の『ああ正負の法則』は、人生の正負について、興味深く書かれています。その中の一節に目が留まりました。
「人並み以上、頭一つ出している人は、他の人たちの二倍三倍も働いているのです。頭脳労働も肉体労働も両方。つまり<出し惜しみをしない>のです。苦労の出し惜しみをしない人は、それだけ恵まれています。私がいままで見てきた人達は苦労話など一つや二つどころではありません。それだけのものを得ているということは、それは努力をしているのです」
働き方改革が全盛の今、いかに働き方を改革して、同じ結果を得ようとしているのを感じてしまいます。
仕事の上でも、芸事でも、スポーツでも、自分で納得できるような結果を得たいと思ったら、それ相応の努力は必要です。
これは、改めて言うまでもないことだと思います。
肝心なのは、その人が、自分自身をどの程度まで高めて行きたい、と考えているかです。
人に倍する結果を得たければ、人に倍する努力をしなければならないのです。
この根本的な事実について、学校教育でも、職場でも決して目を背けてはなりません。
努力は人並みで、結果だけそれ以上を求めようとするのは間違いです。
美輪氏の著書を読みながら、画家の硲伊之助氏の名言「努力できることが才能である!」を思い出しました。
松井秀喜氏も大切にした言葉です。
この言葉を教育の真ん中、人生の真ん中に置いて、努力を惜しまない人づくり、自分づくりをしていきたい、と考えています。
