生涯学習ー37 母の日に想うこと
◆母の日が来ると亡き母のことを思い出します。十分な親孝行ができなかったことの自戒にかられながら母の言葉を思い出しています。
母は、江戸っ子気質で、サッパリと明るい性格でした。
教職に就いた私は、40歳頃から学校や教育委員会でいろいろなポストに恵まれ、仕事をするようになりました。当時は、自分の健康のことなど後回しにして仕事に集中していたものです。
近所に住んでいた母とは、毎日のように顔を合わせていました。仕事のことを話し、母に「頑張るよ」と言うと「あんまり頑張らなくていいよ」と心配そうな顔をして優しく声を掛けてくれたものです。
この後、母は天国へ還るまでずっと、同じように声を掛けてくれたものです。
「あんまり頑張らなくていいよ。健康が大事だからね」
母にとっては、私が幾つになろうが子どもなのです。親が子どもに望むこと、それは、子どもの健康と幸せです。
今、当時の母と同じくらいの年齢になり、改めてそのことが理解できるし、胸に響きます。
逆境に立たされても、常に明るく、笑顔でサッパリと一日、一日を生きてきた母。
その姿は、今でも私のお手本です。
母の日、母の好物だったかんぴょう巻きでも仏壇にお供えしようと考えています。
「ありがとう」の言葉を添えて。