家庭教育ー16 母の明るさ
◆今日は、今は亡き母のお誕生日。母のことを思い出すと、母はいつも明るく私たち兄弟を励ましてくれました。
そして、母の明るさは、暗い少年時代に活力を与えてくれました。
背中で人生を語りながら、時にユニークな言葉で家庭を明るくしてくれました。
母の言葉は、今でも私の人生訓となっています。私の中で、決して風化することはありません。
<その1>
「お母さん、たいちゃんと遊んでくるね」
「たいでもひらめでも遊んでこい」
たいちゃんは、ここにいるんですけど・・・
<その2>
「はい、通知表」
「へぇ~、きれいに『2』が並んだね。ひとつくらい『3』が入ってもいいようなもんだけど、大したもんだね」
「それほどでも・・・」 (当時は、5段階評価、5が最高)
<その3>
「明日の中間試験、ノイローゼになりそうだから勉強するのをやめようと思うんだけど」
「そりゃ大変だ。勉強しない方がいいよ。サッサと寝ちゃいな。ノイローゼになっちゃ手遅れだもの」
<その4>
女手ひとつで、二人の息子を育ててくれている母のことを思い、祖母は「裕が中学校を卒業したら働かせた方がいいよ。そうすれば、お前も楽だろう」
母は「裕は高校へ行きたがっているから行かせます。本人が大学へ行きたいなら大学だって行かせますよ」
<その5>
◎「人間、生きていれば痛いところのひとつやふたつはあって当たり前だよ」
◎「もう、今月はお金がない。給料日まで耐乏生活だ」
◎「人間、オギャアと生まれた時から性格は決まっている」
◎「地震が来る前にご飯たべちゃいな」
◎「人に笑われちゃうけど、毎月500円ずつ貯金してたんだ」
◎「痛いだの、痒いだの、蜂の頭だの」
◎「母さん、お腹空いたよ」「鼻でもつまんで寝ちゃいな」
◎「人間、人がいいのは馬鹿に通じる」
◎無駄遣いをする私に「金持ちは違うねぇ」
◎「頑張らなくてもいいよ。疲れちゃうから」
◎「私は、ピンコロで逝きたいね」・・・有限実行でした。